2026/08/28 09:26

「日本のナチュラルワインを造っているワイナリーはどこ?」「どの地域に、どのような生産者がいるの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。


日本では北海道から九州まで、さまざまな地域でワイン用ぶどうが栽培されています。
その中には、土地の環境やぶどうの個性を生かしながら、自然な栽培や醸造を志向する生産者もいます。
ただし、気になる日本のナチュラルワインを見つけても、販売時期や流通先によっては購入しにくい場合があります。

本記事では、主要なワイン産地を中心に、自然な栽培や醸造を志向する生産者を地域別にご紹介します。
生産者ごとの造りの特徴に加えて、購入時に知っておきたいポイントも整理します。

日本のナチュラルワインワイナリーとは?


日本ワインとナチュラルワインは同じではない
まず、「日本ワイン」と「ナチュラルワイン」は同じ意味ではありません。
国税庁では、日本ワインを「日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して、日本国内で醸造されたワイン」としています。
一方、ナチュラルワインには、日本ワインのような法律上の統一された定義はありません。
そのため、日本ワインの中にも、ナチュラルな栽培や醸造を重視するワインがありますが、日本ワインがすべてナチュラルワインというわけではありません。

日本各地でナチュラルな造りを志向する生産者がいる
日本のナチュラルワインを探すときは、産地だけでなく生産者の考え方にも注目してみましょう。
北海道の冷涼な地域から、山形、山梨、長野、岡山、宮崎まで、各地で異なる環境を生かしたワイン造りが行われています。
栽培方法や醸造方法、使用するぶどう品種なども生産者によってさまざまです。


日本のナチュラルワインワイナリーを地域別にご紹介

日本のナチュラルワインを手掛ける生産者を、主要なワイン産地を中心に地域別にご紹介します。
ランキング形式ではなく、公開情報をもとに、各生産者の栽培や醸造の特徴を簡潔に整理します。

北海道のナチュラルワイン生産者

農楽蔵
農楽蔵(のらくら)は、北海道を拠点にぶどうやワインを手掛ける家族経営の小規模なワイナリーです。
ワイン用ぶどうの栽培からワイン造りまで行っています。

・ドメーヌ・アツシ・スズキ
ドメーヌ・アツシ・スズキは、北海道余市町でワイン造りに取り組む生産者です。
余市町のワイナリーガイドでは、ツヴァイゲルトやピノ・ノワール、ケルナー、バッカス、シャルドネなどを主な醸造品種として紹介しています。

・モンガク谷ワイナリー
モンガク谷ワイナリーでは、複数のぶどう品種を1つの畑で混醸する「フィールドブレンド」を取り入れています。
公式サイトでは、野生酵母による自然発酵を取り入れていることや、現在醸造しているワインが白ワインであることも紹介されています。

北海道のナチュラルワインを探す際には、単一品種だけでなく、複数品種を組み合わせた造りにも目を向けてみると、生産者ごとの栽培や醸造方法の違いを知る手がかりになります。

山形・宮城のナチュラルワイン生産者

・GRAPE REPUBLIC
GRAPE REPUBLICは、山形県南陽市を拠点にワイン造りを行う生産者です。
アンフォラを使った醸造にも取り組んでいます。

・Fattoria AL FIORE
Fattoria AL FIOREは、宮城県川崎町を拠点にワイン造りを行う生産者です。
自園でぶどうを栽培するほか、他の生産者が育てたぶどうも用いています。
公式サイトでは、2014年に最初の畑を開墾し、農園を人が集まる場所にする活動を始めたことが紹介されています。

日本のナチュラルワインは、生産者によって栽培・醸造への考え方が異なります。
ワイナリー名だけでなく、公式情報で造りの背景を確認すると、自分の好みに合うワインを選ぶ際の参考になります。

山梨県のナチュラルワイン生産者

ドメーヌ・オヤマダ
ドメーヌ・オヤマダは、山梨県を拠点に、ぶどう栽培からワイン造りまで手掛ける生産者です。
山梨県の観光情報では、自社畑で有機栽培したぶどうを使ったワイン造りに取り組む生産者として紹介されています。

・旭洋酒
旭洋酒は山梨市にあるワイナリーで、甲州やマスカット・ベーリーAなどの日本で長く栽培されてきた品種に加え、自社畑ではピノ・ノワール、シラー、アルバリーニョなどの欧州系品種も栽培しています。
日本ワイナリー協会によると、単一品種だけでなく多品種のブレンドも取り入れ、日本の食卓を意識したワイン造りを行っていると紹介されています。

長野県のナチュラルワイン生産者

小布施ワイナリー
小布施ワイナリーは、長野県小布施町を拠点とするワイナリーです。
自社畑でのぶどう栽培にも取り組んでいます。

・南向醸造
南向醸造は、長野県上伊那郡中川村にあるワイナリーです。
2013年からワイン用ぶどうを栽培し、2021年にワイナリーを設立しました。
NAGANO WINEの公式情報では、シャルドネやサヴァニャン、ガメイ、シラーなど複数の品種を栽培していることが紹介されています。

長野県のナチュラルワインやワイナリーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

岡山県のナチュラルワイン生産者

ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン
ラ・グランド・コリーヌ・ジャポンは、岡山県を拠点とする生産者です。
フランスでのワイン造りを経験した大岡弘武氏が、岡山の土地でぶどう栽培とワイン醸造に取り組んでいます。
日本のナチュラルワインを探す際は、国内で活動する生産者だけでなく、海外での経験を日本の土地で生かしている造り手にも注目すると、ワインの背景をより幅広く知ることができます。

宮崎県のナチュラルワイン生産者

香月ワインズ
香月ワインズは、宮崎県綾町にある小規模なワイナリーです。
2013年から化学肥料、殺虫剤、除草剤を使わないぶどう栽培に取り組んでいます。
公式サイトでは、収穫から除梗、圧搾、瓶詰めまで手作業で行い、野生酵母による自然発酵や無ろ過での瓶詰めにも取り組んでいることが案内されています。

日本のナチュラルワインは購入しにくい?入手方法を解説

日本のナチュラルワインを探していると、「気になるワインが見つかったのに、販売ページがない」というケースがあります。

小規模生産者は生産本数が限られる場合がある
ナチュラルワインを手掛ける生産者の中には、自らぶどうを栽培し、小規模な設備で醸造しているところがあります。
生産量や流通先によっては、一般的な小売店で取り扱われる機会が限られる場合があります。
特定のキュヴェや新しいヴィンテージを探している場合は、販売時期を確認することが大切です。

ワイナリー直販で購入できるとは限らない
ワイナリーだからといって、必ずしも公式サイトで直接購入できるとは限りません。
例えば北海道のモンガク谷ワイナリーは、公式サイトでワインの直売を行っていないことを案内しており、取扱酒販店を通じて購入する形になっています。
ワイナリーごとに販売方法が異なるため、公式サイトなどで購入方法を確認しておきましょう。

リリース時期や販売情報を確認する
気になる生産者を見つけたら、公式サイトや公式SNS、取扱店の情報などを確認する方法があります。
新しいヴィンテージや生産本数の少ないワインは、販売開始後に在庫がなくなる場合もあるため、販売情報を定期的に確認すると探しやすくなります。

購入先が見つからないときは「生産者名」から探す
商品名だけで探すのではなく、「生産者名+ワイン名」などの組み合わせで検索すると、取り扱い情報を探しやすくなる場合があります。
気になる生産者が見つかったら、生産者名を使って検索すると、別の販売先を探す際にも役立ちます。

日本のナチュラルワイン生産者を選ぶときのポイント

日本のナチュラルワインを選ぶときは、産地やぶどう品種だけでなく、栽培方法や醸造方法、生産者が大切にしている考え方にも注目してみましょう。
また、購入しやすさも含めて、自分の好みや飲む場面に合うワインを探すことが大切です。

日本のナチュラルワインを選ぶ基準や、国内のワイナリーについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

日本のナチュラルワインを知ったら海外の生産者にも注目

日本の生産者を知ると、海外ではどのような考え方でナチュラルワインが造られているのかも気になってくるかもしれません。
気候や土壌、ぶどう品種が変われば、ワインの個性も変わります。
日本の生産者を知ったことをきっかけに、海外の生産者にも目を向けると、産地やぶどう品種による違いを知るきっかけになります。

海外のナチュラルワインを探すならVin X Cellar

※本記事には、運営元が販売するオンラインショップ「Vin X Cellar(ヴァンクロス・セラー)」の紹介が含まれます。

Vin X Cellar(ヴァンクロス・セラー)は、海外産のナチュラルワインを専門に扱うオンライン通販ショップです。
生産者の背景やワインの特徴を確認しながら、商品を選べるよう情報を掲載しています。
日本の生産者をきっかけに海外のナチュラルワインにも興味を持った方は、異なる産地や品種のワインを探してみるのもよいでしょう。


ナチュラル ワイン 日本 ワイナリーに関するFAQ


Q. 日本にもナチュラルワインを造るワイナリーはありますか?
はい。北海道、山形、山梨、長野、岡山、宮崎など、日本各地に自然な栽培や醸造を志向する生産者がいます。
ただし、ナチュラルワインには法律上の統一された定義がないため、生産者によって栽培方法や醸造方法に違いがあります。

Q. 日本ワインはすべてナチュラルワインですか?
日本ワインは国内で収穫されたぶどうを100%使って国内で醸造したワインを指す表示上の区分です。
一方、ナチュラルワインには統一された法的定義がありません。
そのため、日本ワインとナチュラルワインは同じ意味ではありません。

Q. 日本のナチュラルワインはどの地域で造られていますか?
北海道から九州まで、さまざまな地域で造られています。
北海道や山形、山梨、長野などはワイン産地として知られており、近年は全国各地でさまざまな生産者がワイン造りに取り組んでいます。

Q. 日本のナチュラルワインはなぜ買いにくいことがあるのですか?
小規模生産者の場合、生産量や流通先が限られることがあります。
また、ワイナリーによっては直販を行わず、特定の酒販店などを通じて販売している場合もあります。
気になるワインは、販売時期や取扱店を確認しておきましょう。

Q. 日本のナチュラルワインはどこで購入できますか?
ワイナリーの公式オンラインショップや直売、酒販店、ワイン専門店などで購入できる場合があります。
ただし、すべての生産者が同じ方法で販売しているわけではありません。
購入したいワインが決まっている場合は、生産者の公式サイトなどで販売方法や取扱店を確認するとよいでしょう。

Q. ナチュラルワインの生産者をどうやって探せばよいですか?
まずは産地やぶどう品種から探し、気になる生産者が見つかったら、栽培方法や醸造方法を確認してみましょう。
販売時期や取扱店もあわせて確認すると、実際に購入する際にも探しやすくなります。

まとめ:日本のナチュラルワインは生産者と購入方法から選ぼう

日本には、北海道から九州まで、さまざまな考え方でワイン造りに取り組む生産者がいます。

ナチュラルワインを探すときは、地域やぶどう品種だけでなく、栽培・醸造方法や生産者の背景にも目を向けてみましょう。
また、小規模生産者では販売時期や流通先が限られる場合もあるため、購入方法まで確認しておくことが大切です。

気になる日本の生産者を見つけたら、そのワインをきっかけに海外のナチュラルワインにも目を向けてみると、産地や造り手による違いをより幅広く楽しめます。