2026/08/14 09:01

「国内でナチュラルワインを造っているワイナリーを知りたい」「どの地域で、どのようなワインが造られているのか気になる」と考えている方もいるのではないでしょうか。


日本では、北海道から九州まで各地でワイン用ぶどうが栽培され、土地の気候や品種を生かしたワイン造りが行われています。
その中には、農薬や化学肥料の使用を抑えたぶどう栽培や、野生酵母による発酵など、自然環境やぶどうの個性を生かしたワイン造りに取り組む生産者もいます。

ただし、「日本ワイン」と「ナチュラルワイン」は同じ意味ではありません。
日本ワインは国税庁が定める表示基準に基づく名称である一方、ナチュラルワインには法律上の一律の定義があるわけではなく、生産者によって栽培や醸造への考え方も異なります。

この記事では、国内のナチュラルワインに関心がある方に向けて、自然な栽培や醸造を重視する6つのワイナリーをご紹介します。
あわせて、国内ナチュラルワインの購入方法やワイナリー訪問のポイントも見ていきましょう。

国内のナチュラルワインを造るワイナリー6選

国内には、地域の環境やぶどうの個性を生かしながら、さまざまな考え方でワインを造る生産者がいます。
ここでは、自然な栽培や醸造に取り組む国内のワイナリーを6つご紹介します。

小布施ワイナリー|長野県
小布施ワイナリーは、長野県小布施町にあるワイナリーです。
自社農場産のぶどうを100%使用する「ドメイヌ ソガ」シリーズなどを手掛けています。
ワインによって造り方や使用する品種などが異なるため、商品ごとの特徴を確認しながら選ぶのも楽しみのひとつです。

ドメーヌ・ナカジマ|長野県
ドメーヌ・ナカジマは、長野県東御市でワイン造りを行うワイナリーです。
自社畑でぶどうを低農薬で栽培し、野生酵母による醸造に取り組んでいます。
長野県公式サイトでも、自然派ワインを好む生産者として紹介されています。
栽培方法だけでなく、野生酵母を用いた醸造にも特徴があります。

タケダワイナリー|山形県
タケダワイナリーは、山形県上山市にあるワイナリーです。
1920年の開園以来、「良いワインは良い葡萄から」という考えのもと、土造りから取り組んできました。
減農薬・無化学肥料によるぶどう栽培を行っているほか、「サン・スフル」などのワインも手掛けています。
ナチュラルワインを探す際は、こうした栽培方法や醸造方針にも目を向けると、生産者ごとの違いを知りやすくなります。

香月ワインズ|宮崎県綾町
香月ワインズは、宮崎県綾町で少量生産の手造りナチュラルワインを手掛けるワイナリーです。
化学肥料、殺虫剤、除草剤を使わないぶどう栽培に取り組み、野生酵母による自然発酵なども行っています。
温暖な宮崎県で、地域の環境に合わせながらワイン造りを続けている点も特徴です。

IKKA WINES|山形県
IKKA WINESは、山形県東根市で自然栽培されたぶどうを使ったナチュラルワインのブランドです。
ぶどうは農薬や肥料を使わない自然栽培で育てられ、ワイン造りでは自然発酵、無添加、無濾過、無清澄、非加熱などの取り組みが紹介されています。
自然栽培のぶどうを生かした栽培・醸造方法に関心がある方は、ブランドの背景にも注目してみてください。

SIX THREE ESTATE|福井県
SIX THREE ESTATEは、福井県越前市でナチュラルワインを造るワイナリーです。
無補糖、無濾過、無化学肥料、無補酸、無添加など、「6つの無」を掲げたワイン造りに取り組んでいます。
福井県越前市を拠点に、その土地の環境を生かしたワイン造りに取り組んでいる点も特徴です。
国内のナチュラルワインというと山梨県や長野県を思い浮かべる方もいますが、さまざまな地域に生産者がいることが分かります。


国内ナチュラルワインは地域によってどのような違いがある?

国内のナチュラルワインを探すときは、ワイナリーの所在地にも注目してみましょう。
北海道や東北、山梨、長野、九州など、各地でワイン造りが行われています。

北海道・東北のナチュラルワイン
北海道や東北では、地域の気候を生かしたぶどう栽培やワイン造りが行われています。
今回紹介したワイナリーでは、山形県にタケダワイナリーとIKKA WINESがあります。

同じ東北でも、生産者によって栽培方法や醸造への考え方は異なります。
産地だけで味わいを決めつけず、それぞれのワイナリーがどのようなワイン造りを行っているのか確認するとよいでしょう。

山梨・長野のナチュラルワイン
山梨県や長野県では、ワイン用ぶどうの栽培やワイン造りが盛んに行われています。
小布施ワイナリーやドメーヌ・ナカジマのように、自然な栽培や醸造を意識する生産者もあります。
自社畑のぶどうだけでなく、地域の生産者が栽培したぶどうを使ってワインを造るケースもあるため、ワイナリーごとの取り組みを知ることが大切です。

九州など温暖な地域のナチュラルワイン
ナチュラルワインの産地は、山梨県や長野県だけではありません。
宮崎県綾町では、香月ワインズが少量生産の手造りナチュラルワインを手掛けています。
温暖な地域でも、その土地の環境に合わせたぶどう栽培や醸造が行われていることは、国内のワイン産地を知るうえで興味深いポイントです。

国内ナチュラルワインの購入方法と現地訪問のポイント

国内のナチュラルワインを実際に購入したい場合は、ワイナリーの公式情報を確認する方法があります。
生産者によって販売方法や訪問の条件が異なるため、購入・訪問前に最新情報を確認しましょう。

ワイナリーの直売所や公式オンラインショップで購入する
ワイナリーによっては、直売所や公式オンラインショップで自社のワインを販売しています。
オンラインで購入する場合は、商品の在庫や販売時期、配送条件などを確認しておくと安心です。
限定商品や少量生産のワインは、販売時期が限られる場合もあります。

ワインショップや飲食店で探す
ナチュラルワインを取り扱うワインショップや飲食店で探す方法もあります。
店舗によって取り扱う生産者や銘柄が異なるため、気になるワイナリーのワインがある場合は、事前に取り扱い状況を確認するとよいでしょう。

ワイナリー見学は事前に確認する
ワイナリーを訪問して、ぶどう畑や醸造設備を見学したい場合は、事前の確認が欠かせません。
見学の可否はワイナリーによって異なり、予約制としているところもあります。
また、ワイナリーによっては見学だけでなく、ショップでワインを購入できる場合もあります。
訪問前に公式サイトで、見学日時や予約方法、売店の営業状況などを確認しましょう。

ワイナリーを訪問するときに確認したいこと
ワイナリーを訪れる際は、次の点を確認しておくとスムーズです。

・見学の予約が必要か
・見学できる日時
・試飲ができるか
・売店や直売所が営業しているか
・車で訪れる場合の飲酒に関する注意事項

特に試飲を予定している場合は、車や自転車を運転する方が飲酒しないよう注意しましょう。

国内ナチュラルワインを造るワイナリーの選び方

国内のナチュラルワインを選ぶときは、ワイナリーの知名度だけでなく、栽培や醸造に対する考え方にも目を向けてみましょう。

ぶどうの栽培方法を確認する
有機栽培や自然栽培など、ぶどうをどのように育てているかを確認します。
「自然派」という言葉だけで判断せず、農薬や肥料の使用について生産者がどのように説明しているかを見ることがポイントです。

醸造方法を確認する
野生酵母を使うか、ろ過を行うか、酸化防止剤などの添加についてどのような考え方を持っているかなど、醸造方法にも違いがあります。
ナチュラルワインには一律の造り方があるわけではないため、気になるワインは商品説明や生産者の公式情報を確認してみましょう。

生産者の考え方を知る
ワイナリーの公式サイトなどで、生産者がどのような理念でぶどうを育て、ワインを造っているのかを知ることも大切です。
栽培から醸造までの背景を知ると、ワインを選ぶときの楽しみも広がります。

ぶどう品種や味わいから選ぶ
赤、白、ロゼ、オレンジ、スパークリングなど、ワインのタイプから選ぶ方法もあります。
初めてナチュラルワインを選ぶ場合は、普段飲んでいるワインの品種や味わいを基準にすると、自分の好みに近い1本を探しやすくなります。

国内のワイナリーを知ったら、海外のナチュラルワインにも注目

国内のワイナリーを知ると、「海外ではどのような生産者がワインを造っているのだろう」と興味が広がることもあるでしょう。
海外にも、土地の個性やぶどうの特徴を大切にしながらワインを造る生産者がいます。

※本記事には、運営元が販売するオンラインショップ「Vin X Cellar(ヴァンクロス・セラー)」の紹介が含まれます。

Vin X Cellar(ヴァンクロス・セラー)は、フランス、スイス、ジョージアなど、海外の生産者を中心としたワインを扱うオンラインショップです。
生産者の背景や土地、ぶどう栽培、醸造への考え方などを確認しながら、さまざまなワインを探せます。

国内のワイナリーをきっかけに海外のナチュラルワインにも関心が広がった方は、海外の生産者や産地にも目を向けながら、自分の好みに合うワインを探してみてはいかがでしょうか。


ナチュラルワインのワイナリーに関するFAQ


Q. ナチュラルワインを造っているワイナリーは日本にもありますか?
日本国内にも、ナチュラルワインや自然派ワインに取り組む生産者がいます。
今回ご紹介したように、山形県、長野県、福井県、宮崎県など、さまざまな地域でワイン造りが行われています。
ただし、ナチュラルワインには法律上の一律の定義があるわけではないため、生産者ごとの栽培・醸造方法を確認することが大切です。

Q. 日本ワインとナチュラルワインは同じですか?
同じ意味ではありません。
「日本ワイン」は、日本国内で収穫されたぶどうを100%使用して日本国内で醸造したワインを指します。
一方、ナチュラルワインは、栽培や醸造に対する生産者の考え方を表す言葉として使われています。
そのため、日本ワインの中に自然な栽培や醸造を重視するワインがある一方、すべての日本ワインがナチュラルワインというわけではありません。

Q. 国内のナチュラルワインはどこで買えますか?
ワイナリーの直売所や公式オンラインショップ、ナチュラルワインを扱うワインショップなどで探せます。
生産者によって販売方法が異なるため、購入したいワイナリーが決まっている場合は、公式サイトで販売情報を確認するとよいでしょう。

Q. ナチュラルワインのワイナリーは見学できますか?
ワイナリーによって異なります。
見学を受け付けているワイナリーもありますが、事前予約が必要な場合や、時期によって受付時間が変わる場合があります。
訪問する際は、公式サイトで見学の可否や予約方法、営業時間などを確認しましょう。

まとめ:国内のナチュラルワインはワイナリーごとの個性を知って選ぼう

国内には、山形県や長野県、山梨県、福井県、宮崎県など、さまざまな地域でワインを造る生産者がいます。
栽培方法や醸造方法、生産者の考え方もそれぞれ異なるため、ワイナリーの背景を知ることは、ナチュラルワインを選ぶときのひとつの手がかりになります。

購入するときは公式オンラインショップやワインショップなどを利用し、ワイナリーを訪問する場合は見学条件を事前に確認しましょう。

国内のワイナリーを知ったことをきっかけに、海外の生産者にも目を向けてみると、ナチュラルワインの楽しみ方がさらに広がるでしょう。