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ドメーヌ・ペロ・ロンゴ エキリブル ルージュ AOP コルス・サルテーヌ 2020
¥3,850
コルシカ南部の家族経営のドメーヌ。特筆すべきは一部の葡萄樹が自根であること。 【生産者情報】ドメーヌはコルシカ島南部、フィガリから車で30分ほどのセラッジア村に所在。現当主のカンタン・リシャルム氏は3代目。1965年にカンタン氏の祖父が土地を買って農業を始めたが、当時はワインは自分たちが飲む分だけを造っていた。1994年に父親のピエール氏がドメーヌ元詰を開始。その後2000年からビオディナミ栽培に取り組み始め、2003年にデメテール認証を取得した。24haの葡萄栽培(うち12haは借りている)の他に、牧畜(牛、羊、豚。いずれも食肉用)とオーベルジュを手掛けており、これらもドメーヌの収入源となっている。ピエール氏がビオディナミ栽培に興味を持ったのは、土壌微生物学の世界的な権威であるクロード・ブルギニョン氏の講演を聞いたのが契機だった。「彼はとくにビオロジック栽培を勧めたわけではなかったのだが、農薬や化学肥料を使わない葡萄畑の根の断面を見て驚いた。根が3〜4mの長さにのび、栄養を吸い込んでいる。植物の力はすごいものだと思った」と、ピエール氏。その後すぐにビオディナミ栽培を志向。ビオロジック栽培を経てからビオディナミ栽培に取り組む生産者も少なくないなかで、最初からビオディナミに傾倒した理由について、「有害な何かを使わないというだけではなく、もっとその先をめざすべきだと感じた」と語る。ビオディナミに転換した畑の土は、徐々に微生物の働きが活発になり、調和が取れた状態で雑草が生え始めた。葡萄樹の葉が自然に風を通すようにつきはじめ、病気にかかりにくくなった。その哲学はカンタン氏に受け継がれている。畑は標高約45mと低く、海まで5㎞と近いため、朝晩は海から湿った空気が流れてくる。夏の朝6時の気温が9℃、日中は30℃前後と寒暖差が激しいのも特徴だ。湿った空気は乾燥にあえぐ葡萄に水分を与えてくれるが、涼しい時期は湿気により病気にかかりやすくなる。葡萄樹は環境に合わせて、自ら葉と葉の間隔をあけるように調整しているのだ。ビオディナミ栽培なので、無農薬、無化学肥料栽培であることは前提で、牛糞を牛の角に詰めて土中の微生物の働きを活発にするプレパラシオン500番、光合成を盛んにする水晶の粉末501番、土が乾いた時に使うというイラクサなどの調剤504番、その他カモミールなどのハーブティーを使う。日照量は充分なので、501番の使用頻度は低い。500番は秋〜冬の間に畑に埋めて、春には水牛の角から中身を取り出し、陶器の器に移して、陶器の皿で蓋をし、更に置いて分解させる。畑に撒く際はダイナマイザーで40Lの水に120gの500番を加え、左右に20分間づつ回して混ぜる。それを1haの畑に散布する。鋤入れはしない。理由は雑草を残すことで生存競争が生じ、葡萄樹の根が地中深く伸びるのと雨で土が流れてしまうのを防ぐため。12〜3月に羊を畑に離して雑草を食べさせ除草する。糞は自然な肥料となる。(これら羊は食用として出荷される)。現在は温暖化の影響もあり、乾燥地帯のコルシカ島ではブドウの生育期間中ほぼ雨が降らない。あまりにも乾燥しすぎると葡萄の生育が止まってしまうので、収穫後から冬にかけて灌漑をする。葡萄品種はニエルチオ、シャカレロ、ヴェルメンティーヌなど。地場品種で造りたいという考えから90年代以降に新たに植樹したり、祖父が植えた国際品種に地場品種を接ぎ木した葡萄が多い。特筆すべき点は、一部の区画の葡萄樹は自根であることだ。枝を1本長く伸ばして、それを地面に植える。埋めた枝から根が生え、1本の樹として育つと今度は枝を切り離す。一般的にはMarccotage /マルコタージュ、葡萄の樹に対してはProvinage/プロヴィナージュと呼ばれる方法で、接ぎ木はしないので自根となる。基本的に自根はINAOの法律で禁止されているのだが、マルコタージュの場合は認められる。2009年に畑で自然発火の山火事があり、全体の8〜9%が燃えてしまったのだが、ピエール氏はこの火事を契機にマルコタージュを始め、現在では全体の2〜3%が自根の樹となっている。「接ぎ木した葡萄樹よりも病気に強く、親樹から直接養分を吸収するので果実が早くつく。」のだそう。フィロキセラの懸念に関しては、土壌がコルシカ島南部に典型的なアレンヌ・グラニティックと呼ばれる風化した花崗岩土壌なので、砂状にさらさらと細かくなっており、フィロキセラは生息していない(砂によって背中が傷つくので、砂地では生きられない)。剪定は冬季のみ。「葉が出始めてからの剪定は絶対にしない。紐の間に入れると、適当な高さでからみつく」。収量を落とすためのグリーン・ハーベストも必要としない。肥料を散布していないので、収量は自然に落ちる。 【商品説明】ビオディナミ農法を実施。醸造については、コンクリート製の卵型タンクで30日間のマセラシオンの後、セパージュ毎にアルコール醗酵。ルモンタージュとデレスタージュ。スーティラージュ後、熊手のような道具で葡萄かすをかきとってから、再度卵型タンクに戻して18ヵ月間熟成。自然酵母発酵、ノンフィルター、清澄剤不使用。酸化防止剤として天然の硫黄使用。 【コメント】プラム、熟したザクロなど、飲むたびに異なる赤果実を感じるが、一貫してジューシー。やわらかいが、質感は詰まっていて、アルコール感もないのでエレガント。余韻が長い。 ◆生産年:2020 ◆種類:赤ワイン ◆生産者:ドメーヌ・ペロ・ロンゴ ◆生産地:フランス、コルス ◆葡萄品種:ニエルチオ、シャカレロ、グルナッシュノワール ◆アルコール度数:13.5% ◆容量:750ml ◆キャップ:コルク仕様
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ドメーヌ・ペロ・ロンゴ エスプリ・ド・ラ・テール ルージュ AOP コルス・サルテーヌ 2020
¥7,150
コルシカ南部の家族経営のドメーヌ。特筆すべきは一部の葡萄樹が自根であること。 【生産者情報】ドメーヌはコルシカ島南部、フィガリから車で30分ほどのセラッジア村に所在。現当主のカンタン・リシャルム氏は3代目。1965年にカンタン氏の祖父が土地を買って農業を始めたが、当時はワインは自分たちが飲む分だけを造っていた。1994年に父親のピエール氏がドメーヌ元詰を開始。その後2000年からビオディナミ栽培に取り組み始め、2003年にデメテール認証を取得した。24haの葡萄栽培(うち12haは借りている)の他に、牧畜(牛、羊、豚。いずれも食肉用)とオーベルジュを手掛けており、これらもドメーヌの収入源となっている。ピエール氏がビオディナミ栽培に興味を持ったのは、土壌微生物学の世界的な権威であるクロード・ブルギニョン氏の講演を聞いたのが契機だった。「彼はとくにビオロジック栽培を勧めたわけではなかったのだが、農薬や化学肥料を使わない葡萄畑の根の断面を見て驚いた。根が3〜4mの長さにのび、栄養を吸い込んでいる。植物の力はすごいものだと思った」と、ピエール氏。その後すぐにビオディナミ栽培を志向。ビオロジック栽培を経てからビオディナミ栽培に取り組む生産者も少なくないなかで、最初からビオディナミに傾倒した理由について、「有害な何かを使わないというだけではなく、もっとその先をめざすべきだと感じた」と語る。ビオディナミに転換した畑の土は、徐々に微生物の働きが活発になり、調和が取れた状態で雑草が生え始めた。葡萄樹の葉が自然に風を通すようにつきはじめ、病気にかかりにくくなった。その哲学はカンタン氏に受け継がれている。畑は標高約45mと低く、海まで5㎞と近いため、朝晩は海から湿った空気が流れてくる。夏の朝6時の気温が9℃、日中は30℃前後と寒暖差が激しいのも特徴だ。湿った空気は乾燥にあえぐ葡萄に水分を与えてくれるが、涼しい時期は湿気により病気にかかりやすくなる。葡萄樹は環境に合わせて、自ら葉と葉の間隔をあけるように調整しているのだ。ビオディナミ栽培なので、無農薬、無化学肥料栽培であることは前提で、牛糞を牛の角に詰めて土中の微生物の働きを活発にするプレパラシオン500番、光合成を盛んにする水晶の粉末501番、土が乾いた時に使うというイラクサなどの調剤504番、その他カモミールなどのハーブティーを使う。日照量は充分なので、501番の使用頻度は低い。500番は秋〜冬の間に畑に埋めて、春には水牛の角から中身を取り出し、陶器の器に移して、陶器の皿で蓋をし、更に置いて分解させる。畑に撒く際はダイナマイザーで40Lの水に120gの500番を加え、左右に20分間づつ回して混ぜる。それを1haの畑に散布する。鋤入れはしない。理由は雑草を残すことで生存競争が生じ、葡萄樹の根が地中深く伸びるのと雨で土が流れてしまうのを防ぐため。12〜3月に羊を畑に離して雑草を食べさせ除草する。糞は自然な肥料となる。(これら羊は食用として出荷される)。現在は温暖化の影響もあり、乾燥地帯のコルシカ島ではブドウの生育期間中ほぼ雨が降らない。あまりにも乾燥しすぎると葡萄の生育が止まってしまうので、収穫後から冬にかけて灌漑をする。葡萄品種はニエルチオ、シャカレロ、ヴェルメンティーヌなど。地場品種で造りたいという考えから90年代以降に新たに植樹したり、祖父が植えた国際品種に地場品種を接ぎ木した葡萄が多い。特筆すべき点は、一部の区画の葡萄樹は自根であることだ。枝を1本長く伸ばして、それを地面に植える。埋めた枝から根が生え、1本の樹として育つと今度は枝を切り離す。一般的にはMarccotage /マルコタージュ、葡萄の樹に対してはProvinage/プロヴィナージュと呼ばれる方法で、接ぎ木はしないので自根となる。基本的に自根はINAOの法律で禁止されているのだが、マルコタージュの場合は認められる。2009年に畑で自然発火の山火事があり、全体の8〜9%が燃えてしまったのだが、ピエール氏はこの火事を契機にマルコタージュを始め、現在では全体の2〜3%が自根の樹となっている。「接ぎ木した葡萄樹よりも病気に強く、親樹から直接養分を吸収するので果実が早くつく。」のだそう。フィロキセラの懸念に関しては、土壌がコルシカ島南部に典型的なアレンヌ・グラニティックと呼ばれる風化した花崗岩土壌なので、砂状にさらさらと細かくなっており、フィロキセラは生息していない(砂によって背中が傷つくので、砂地では生きられない)。剪定は冬季のみ。「葉が出始めてからの剪定は絶対にしない。紐の間に入れると、適当な高さでからみつく」。収量を落とすためのグリーン・ハーベストも必要としない。肥料を散布していないので、収量は自然に落ちる。 【商品説明】ビオディナミ農法を実施。コンクリート製卵型タンク内で30日間のマセラシオン後、セパージュ毎にアルコール発酵。に600Lのドゥミミュイで醗酵し、15〜18ヶ月間熟成させたワインとアッサンブラージュ。自然酵母発酵、ノンフィルター、清澄剤不使用。酸化防止剤として天然の硫黄使用。最も力強く、肉のような質感やスパイシーさを感じさせる。しかし他のキュヴェと同様に硬さはない。 【コメント】白コショウやタイムなど、刺激的なハーブの香りが印象的。 ◆生産年:2020 ◆種類:赤ワイン ◆生産者:ドメーヌ・ペロ・ロンゴ ◆生産地:フランス、コルス ◆葡萄品種:シャカレロ、ニエルチオ ◆アルコール度数:13.5% ◆容量:750ml ◆キャップ:コルク仕様
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ドメーヌ・ペロ・ロンゴ アルモニ ロゼ AOP コルス・サルテーヌ 2021
¥3,850
コルシカ南部の家族経営のドメーヌ。特筆すべきは一部の葡萄樹が自根であること。 【生産者情報】ドメーヌはコルシカ島南部、フィガリから車で30分ほどのセラッジア村に所在。現当主のカンタン・リシャルム氏は3代目。1965年にカンタン氏の祖父が土地を買って農業を始めたが、当時はワインは自分たちが飲む分だけを造っていた。1994年に父親のピエール氏がドメーヌ元詰を開始。その後2000年からビオディナミ栽培に取り組み始め、2003年にデメテール認証を取得した。24haの葡萄栽培(うち12haは借りている)の他に、牧畜(牛、羊、豚。いずれも食肉用)とオーベルジュを手掛けており、これらもドメーヌの収入源となっている。ピエール氏がビオディナミ栽培に興味を持ったのは、土壌微生物学の世界的な権威であるクロード・ブルギニョン氏の講演を聞いたのが契機だった。「彼はとくにビオロジック栽培を勧めたわけではなかったのだが、農薬や化学肥料を使わない葡萄畑の根の断面を見て驚いた。根が3〜4mの長さにのび、栄養を吸い込んでいる。植物の力はすごいものだと思った」と、ピエール氏。その後すぐにビオディナミ栽培を志向。ビオロジック栽培を経てからビオディナミ栽培に取り組む生産者も少なくないなかで、最初からビオディナミに傾倒した理由について、「有害な何かを使わないというだけではなく、もっとその先をめざすべきだと感じた」と語る。ビオディナミに転換した畑の土は、徐々に微生物の働きが活発になり、調和が取れた状態で雑草が生え始めた。葡萄樹の葉が自然に風を通すようにつきはじめ、病気にかかりにくくなった。その哲学はカンタン氏に受け継がれている。畑は標高約45mと低く、海まで5㎞と近いため、朝晩は海から湿った空気が流れてくる。夏の朝6時の気温が9℃、日中は30℃前後と寒暖差が激しいのも特徴だ。湿った空気は乾燥にあえぐ葡萄に水分を与えてくれるが、涼しい時期は湿気により病気にかかりやすくなる。葡萄樹は環境に合わせて、自ら葉と葉の間隔をあけるように調整しているのだ。ビオディナミ栽培なので、無農薬、無化学肥料栽培であることは前提で、牛糞を牛の角に詰めて土中の微生物の働きを活発にするプレパラシオン500番、光合成を盛んにする水晶の粉末501番、土が乾いた時に使うというイラクサなどの調剤504番、その他カモミールなどのハーブティーを使う。日照量は充分なので、501番の使用頻度は低い。500番は秋〜冬の間に畑に埋めて、春には水牛の角から中身を取り出し、陶器の器に移して、陶器の皿で蓋をし、更に置いて分解させる。畑に撒く際はダイナマイザーで40Lの水に120gの500番を加え、左右に20分間づつ回して混ぜる。それを1haの畑に散布する。鋤入れはしない。理由は雑草を残すことで生存競争が生じ、葡萄樹の根が地中深く伸びるのと雨で土が流れてしまうのを防ぐため。12〜3月に羊を畑に離して雑草を食べさせ除草する。糞は自然な肥料となる。(これら羊は食用として出荷される)。現在は温暖化の影響もあり、乾燥地帯のコルシカ島ではブドウの生育期間中ほぼ雨が降らない。あまりにも乾燥しすぎると葡萄の生育が止まってしまうので、収穫後から冬にかけて灌漑をする。葡萄品種はニエルチオ、シャカレロ、ヴェルメンティーヌなど。地場品種で造りたいという考えから90年代以降に新たに植樹したり、祖父が植えた国際品種に地場品種を接ぎ木した葡萄が多い。特筆すべき点は、一部の区画の葡萄樹は自根であることだ。枝を1本長く伸ばして、それを地面に植える。埋めた枝から根が生え、1本の樹として育つと今度は枝を切り離す。一般的にはMarccotage /マルコタージュ、葡萄の樹に対してはProvinage/プロヴィナージュと呼ばれる方法で、接ぎ木はしないので自根となる。基本的に自根はINAOの法律で禁止されているのだが、マルコタージュの場合は認められる。2009年に畑で自然発火の山火事があり、全体の8〜9%が燃えてしまったのだが、ピエール氏はこの火事を契機にマルコタージュを始め、現在では全体の2〜3%が自根の樹となっている。「接ぎ木した葡萄樹よりも病気に強く、親樹から直接養分を吸収するので果実が早くつく。」のだそう。フィロキセラの懸念に関しては、土壌がコルシカ島南部に典型的なアレンヌ・グラニティックと呼ばれる風化した花崗岩土壌なので、砂状にさらさらと細かくなっており、フィロキセラは生息していない(砂によって背中が傷つくので、砂地では生きられない)。剪定は冬季のみ。「葉が出始めてからの剪定は絶対にしない。紐の間に入れると、適当な高さでからみつく」。収量を落とすためのグリーン・ハーベストも必要としない。肥料を散布していないので、収量は自然に落ちる。 【商品説明】ビオディナミ農法を実施。醸造については、3〜4時間の浸漬後、直接圧搾法で醸す。四角形のセメントタンクによる醗酵。ステンレスタンクは味わいが冷たくなるので使用しない。 【コメント】イチゴ、黄桃、ハーブ、レモンピール等のアロマ。繊細な塩味を帯びたミネラル間を感じる。爽快な味わい。 ◆生産年:2021 ◆種類:ロゼワイン ◆生産者:ドメーヌ・ペロ・ロンゴ ◆生産地:フランス、コルス ◆葡萄品種:シャカレロ ◆アルコール度数:13.5% ◆容量:750ml ◆キャップ:コルク仕様
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ドメーヌ・ペロ・ロンゴ リオン・ド・ロカピーナ ブラン AOP コルス・サルテーヌ 2021
¥5,720
コルシカ南部の家族経営のドメーヌ。特筆すべきは一部の葡萄樹が自根であること。 【生産者情報】ドメーヌはコルシカ島南部、フィガリから車で30分ほどのセラッジア村に所在。現当主のカンタン・リシャルム氏は3代目。1965年にカンタン氏の祖父が土地を買って農業を始めたが、当時はワインは自分たちが飲む分だけを造っていた。1994年に父親のピエール氏がドメーヌ元詰を開始。その後2000年からビオディナミ栽培に取り組み始め、2003年にデメテール認証を取得した。24haの葡萄栽培(うち12haは借りている)の他に、牧畜(牛、羊、豚。いずれも食肉用)とオーベルジュを手掛けており、これらもドメーヌの収入源となっている。ピエール氏がビオディナミ栽培に興味を持ったのは、土壌微生物学の世界的な権威であるクロード・ブルギニョン氏の講演を聞いたのが契機だった。「彼はとくにビオロジック栽培を勧めたわけではなかったのだが、農薬や化学肥料を使わない葡萄畑の根の断面を見て驚いた。根が3〜4mの長さにのび、栄養を吸い込んでいる。植物の力はすごいものだと思った」と、ピエール氏。その後すぐにビオディナミ栽培を志向。ビオロジック栽培を経てからビオディナミ栽培に取り組む生産者も少なくないなかで、最初からビオディナミに傾倒した理由について、「有害な何かを使わないというだけではなく、もっとその先をめざすべきだと感じた」と語る。ビオディナミに転換した畑の土は、徐々に微生物の働きが活発になり、調和が取れた状態で雑草が生え始めた。葡萄樹の葉が自然に風を通すようにつきはじめ、病気にかかりにくくなった。その哲学はカンタン氏に受け継がれている。畑は標高約45mと低く、海まで5㎞と近いため、朝晩は海から湿った空気が流れてくる。夏の朝6時の気温が9℃、日中は30℃前後と寒暖差が激しいのも特徴だ。湿った空気は乾燥にあえぐ葡萄に水分を与えてくれるが、涼しい時期は湿気により病気にかかりやすくなる。葡萄樹は環境に合わせて、自ら葉と葉の間隔をあけるように調整しているのだ。ビオディナミ栽培なので、無農薬、無化学肥料栽培であることは前提で、牛糞を牛の角に詰めて土中の微生物の働きを活発にするプレパラシオン500番、光合成を盛んにする水晶の粉末501番、土が乾いた時に使うというイラクサなどの調剤504番、その他カモミールなどのハーブティーを使う。日照量は充分なので、501番の使用頻度は低い。500番は秋〜冬の間に畑に埋めて、春には水牛の角から中身を取り出し、陶器の器に移して、陶器の皿で蓋をし、更に置いて分解させる。畑に撒く際はダイナマイザーで40Lの水に120gの500番を加え、左右に20分間づつ回して混ぜる。それを1haの畑に散布する。鋤入れはしない。理由は雑草を残すことで生存競争が生じ、葡萄樹の根が地中深く伸びるのと雨で土が流れてしまうのを防ぐため。12〜3月に羊を畑に離して雑草を食べさせ除草する。糞は自然な肥料となる。(これら羊は食用として出荷される)。現在は温暖化の影響もあり、乾燥地帯のコルシカ島ではブドウの生育期間中ほぼ雨が降らない。あまりにも乾燥しすぎると葡萄の生育が止まってしまうので、収穫後から冬にかけて灌漑をする。葡萄品種はニエルチオ、シャカレロ、ヴェルメンティーヌなど。地場品種で造りたいという考えから90年代以降に新たに植樹したり、祖父が植えた国際品種に地場品種を接ぎ木した葡萄が多い。特筆すべき点は、一部の区画の葡萄樹は自根であることだ。枝を1本長く伸ばして、それを地面に植える。埋めた枝から根が生え、1本の樹として育つと今度は枝を切り離す。一般的にはMarccotage /マルコタージュ、葡萄の樹に対してはProvinage/プロヴィナージュと呼ばれる方法で、接ぎ木はしないので自根となる。基本的に自根はINAOの法律で禁止されているのだが、マルコタージュの場合は認められる。2009年に畑で自然発火の山火事があり、全体の8〜9%が燃えてしまったのだが、ピエール氏はこの火事を契機にマルコタージュを始め、現在では全体の2〜3%が自根の樹となっている。「接ぎ木した葡萄樹よりも病気に強く、親樹から直接養分を吸収するので果実が早くつく。」のだそう。フィロキセラの懸念に関しては、土壌がコルシカ島南部に典型的なアレンヌ・グラニティックと呼ばれる風化した花崗岩土壌なので、砂状にさらさらと細かくなっており、フィロキセラは生息していない(砂によって背中が傷つくので、砂地では生きられない)。剪定は冬季のみ。「葉が出始めてからの剪定は絶対にしない。紐の間に入れると、適当な高さでからみつく」。収量を落とすためのグリーン・ハーベストも必要としない。肥料を散布していないので、収量は自然に落ちる。 【商品説明】ビオディナミ農法を実施。より乾燥した、ブドウがゆっくり育つ斜面上部のブドウを使用。手摘み収穫後、12℃まで冷水チューブで冷やす。600Lのドゥミミュイで醗酵、熟成。ノーマルキュヴェより15〜20日ほど収穫の時期が遅い。樽はブルゴーニュのトネリエRousseau社のもの。自然酵母発酵、ノンフィルター、清澄剤不使用。酸化防止剤として天然の硫黄使用。 【コメント】白桃やパイナップルを思わせる、やわらかくリッチな味わいが好ましい。酸はおだやか。重量感がある。花崗岩土壌と海の側というサルテーヌのテロワールがよく表現されている。エチケットには、ライオンの形をした岩「リオン・ド・ロカピーナ」が象られている。 ◆生産年:2021 ◆種類:白ワイン ◆生産者:ドメーヌ・ペロ・ロンゴ ◆生産地:フランス、コルス ◆葡萄品種:ヴェルメンティーヌ ◆アルコール度数:13.5% ◆容量:750ml ◆キャップ:コルク仕様
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ドメーヌ・ジウディセリ ブラン AOP パトリモニオ 2021
¥9,350
コルシカ島の銘醸地パトリモニオの女性ビオディナミストが造るナチュラルワイン。 【生産者情報】コルシカ島でデメテール認証を持つ生産者は片手で数えるほどしかいないが、その一つが北部パトリモニオのドメーヌ・ジウディセリ。当主のミュリエル・ジウディセリ氏は約13haの所有畑を耕作する。1997年のドメーヌ創設当初からビオディナミ農法に取り組み、シャンパーニュ地方と同じチョーク質を含んだ粘土石灰質土壌のテロワールを見事に体現する。葡萄樹はゴブレ仕立。果実を葉で包み込んで強い日差しから守る。ヴェルメンティーヌは風に弱いので、支柱とワイヤーを張り倒れないように支えるなどの工夫をしている。年間生産量は約33000本。凝縮感に満ち、エネルギーに満ちあふれた味わいは、フランス本土でも人気が高い。グロッタ・ディ・ソールの区画の土壌は、マール(泥灰土と石灰)土壌の片側の山とシスト土壌のもう片側の山がぶつかりあって形成された斜面であるため、非常に複雑な土壌構成になり、単一品種でもワインの味わいに複雑さが出る。果実に傷がついているとワインが酸化しやすくなるので選果も非常に厳しく、畑で1回、選果台で場合によっては2回行なう。醸造方法はステンレスタンク内で自然酵母醗酵。6時間掛けてゆっくりと圧搾し、その後また醗酵を続ける。過度な抽出はしない。熟成はステンレスタンク→25hlと50hlの大樽(フードル)→ステンレスタンクの順でそれぞれ1年間づつ。ステンレスタンクのみの熟成だとワインの息が詰まるとのことでフードルも使う。このフードルはオーストリア産のストッキンガー製のもので、樽のニュアンスが穏やかなのが特徴。ワインは更に半年の瓶熟を経てリリースされる。赤ワインは全房醗酵。 【商品説明】ビオディナミ農法を実施。土壌はシストの混じった粘土石灰土壌。ゴブレ仕立てでありながら、風に弱いので支柱を立てて支えている。畑で選果し、手摘み収穫。その後、選果台で1回(ヴィンテージによっては2回)選果。房ごと空気式圧搾機で6時間をかけて圧搾。垂直式圧搾機と異なり空気式圧搾機なので空気に触れにくい構造ではあるが、時間をかけてゆっくり圧搾することでジュースの状態の時に少量の酸化がおき、その後ワインになってからの酸化を抑えられるとの考え方。ステンレスタンクで発酵後、オーストリアのストキンガー社の樽で熟成。熟成中は澱に触れさせておき、できるだけさわらない。SO2は必要に応じて、収穫時と圧搾時に少量を添加。 【コメント】白い花などの清楚な香り、きれいなテクスチャーに加えて、余韻に感じるエネルギーが心地よい。 ◆生産年:2021 ◆種類:白ワイン ◆生産者:ドメーヌ・ジウディセリ ◆生産地:フランス、コルス ◆葡萄品種:ヴェルメンティーヌ ◆アルコール度数:13.5% ◆容量:750ml ◆キャップ:コルク仕様
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ドメーヌ・ジウディセリ ルージュ AOP パトリモニオ 2019
¥9,350
コルシカ島の銘醸地パトリモニオの女性ビオディナミストが造るナチュラルワイン。 【生産者情報】コルシカ島でデメテール認証を持つ生産者は片手で数えるほどしかいないが、その一つが北部パトリモニオのドメーヌ・ジウディセリ。当主のミュリエル・ジウディセリ氏は約13haの所有畑を耕作する。1997年のドメーヌ創設当初からビオディナミ農法に取り組み、シャンパーニュ地方と同じチョーク質を含んだ粘土石灰質土壌のテロワールを見事に体現する。葡萄樹はゴブレ仕立。果実を葉で包み込んで強い日差しから守る。ヴェルメンティーヌは風に弱いので、支柱とワイヤーを張り倒れないように支えるなどの工夫をしている。年間生産量は約33000本。凝縮感に満ち、エネルギーに満ちあふれた味わいは、フランス本土でも人気が高い。グロッタ・ディ・ソールの区画の土壌は、マール(泥灰土と石灰)土壌の片側の山とシスト土壌のもう片側の山がぶつかりあって形成された斜面であるため、非常に複雑な土壌構成になり、単一品種でもワインの味わいに複雑さが出る。果実に傷がついているとワインが酸化しやすくなるので選果も非常に厳しく、畑で1回、選果台で場合によっては2回行なう。醸造方法はステンレスタンク内で自然酵母醗酵。6時間掛けてゆっくりと圧搾し、その後また醗酵を続ける。過度な抽出はしない。熟成はステンレスタンク→25hlと50hlの大樽(フードル)→ステンレスタンクの順でそれぞれ1年間づつ。ステンレスタンクのみの熟成だとワインの息が詰まるとのことでフードルも使う。このフードルはオーストリア産のストッキンガー製のもので、樽のニュアンスが穏やかなのが特徴。ワインは更に半年の瓶熟を経てリリースされる。赤ワインは全房醗酵。 【商品説明】ビオディナミ農法を実施。平均樹齢25年。醸造については、出来る限り抽出は行なわないで、ステンレスタンク発酵・熟成→ストッキンガー樽(500hl)熟成→ステンレスタンク熟成→瓶熟成と移し替えて味わいに奥行きとまとまりを造っていくのが特徴。畑で選果し、手摘み収穫。その後、選果台で1回(ヴィンテージによっては2回)選果。果皮に皴の寄っている葡萄などは徹底的に取り除く。小さい房の葡萄はゆっくりと圧搾し、ジュースをタンクに入れる。その他の葡萄は除梗し、破砕せずにステンレスタンクで発酵する。前述したように、1年間ステンレスタンクで熟成し、12~18カ月間樽熟成、さらにタンクにて熟成し、瓶詰をしてさらに6ヵ月間寝かせてから出荷する。ステンレスタンクのみで発酵熟成すると、ワインが呼吸できず、息が詰まってしまうとの考え。 【コメント】味わいが大きく、なめらかなテクスチャーと黒果実の風味。ゆりのような澄んだ香りもあり、フレッシュな味わい。ボディーはあるが、暑苦しさを感じない味わい。 ◆生産年:2019 ◆種類:赤ワイン ◆生産者:ドメーヌ・ジウディセリ ◆生産地:フランス、コルス ◆葡萄品種:ニエルチオ ◆アルコール度数:13.5% ◆容量:750ml ◆キャップ:コルク仕様
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ドメーヌ・マルティニ キュヴェ・ポリーヌ ルージュ AOP アジャクシオ 2019
¥4,180
ナポレオンの生誕地アジャクシオでオーガニック農法を実施。地場品種を混醸。 【生産者情報】ドメーヌはアジャクシオの東側、コロ村にある。70haの広大な所有地にブロッチュ(特産の羊乳チーズ)生産用の羊を飼い、その一部の18?がブドウ畑となっている。現当主マダム・マルティニによると、フィレンツェの枢機卿に連なるマルティニ家は17世紀にアジャクシオに入植し、ドメーヌ・マルティニを築いた(1769年までコルシカはイタリア領だった)とのこと。祖先の代から農薬や化学肥料、除草剤を使わず、昔ながらの伝統的な農法で葡萄栽培してきた。畑が海のそばにあって海風が頻繁に吹き、病気にかかりにくい環境というのも幸いしている。当初はマダムの夫のアンドレ氏が醸造を担っていたが、2002 年からボルドーのシャトー・シャス・スプリーンでワインを造っていたジル・ヴェイシエル氏がチームに加わっている。2018年2月には、孫のピエール・アンドレ氏とピエール・ルイ氏がドメーヌを引き継ぎ、運営を行なっている。 18?の畑から造られるワインはすべてAOPアジャクシオ。内訳はヴェルメンティーヌ0.65?、サンソー1.5ha、ニエルチオ5.5ha、シャカレロ10ha。畑の標高は150〜300mで花崗岩質のさらさらした砂質土壌にシリスや石灰が混じっている。羊は別の場所で飼っているが、冬から春にかけては畑に放して雑草を食べさせる。これによって肥料も得ることができる。西向きの畑が多いため、日中の気温が非常に高く年間の降雨量が少なく、雑草すらほとんど生えていない。葡萄樹の場合は、根が50〜60mまで伸びており、雨が少なくても(6〜7月に1回の降雨があれば)耐えられるという。平均樹齢は若樹で15〜20年、古木で50年程度。尚、平均収量は全体で非常に少なく15〜20hl/ha前後であるという。主要な畑はサンギネール島が見える樹齢50年以上の畑。海から約8キロほどで、夏季は40℃を超える日もあるが、朝晩は涼しい海風が吹き涼しい(15℃くらい)。平均収量は15hl/haと非常に少ない。醸造もできるだけ自然に行なう。収穫はすべて手摘みで、自然酵母発酵。とくに赤ワインの発酵法は特徴的でシャカレロ50〜60%、ニエルチウ30〜40%、サンソー5〜10%を開放式のコンクリートタンクで混醸している。アルコール度数が高くなりすぎる年はアルコールポテンシャルの低いサンソーの量が増える。ヴェルメンティーヌが少量入ることもある。品種毎に醸してアッサンブラージュをしてみたこともあったそうだが、混醸のほうが味わいに一体感と複雑味が出る。加えて一部のキュヴェは【シャポー・イメルジェ】という独特の方法を採用。コンクリートタンク一杯に果汁を入れ、果帽を残し、そしてそこに大きな筒を斜めに入れることで対流が起こる。熟成もコンクリートタンクで行うが、最低でも2年間置いてから出荷する。酸化を防ぐために瓶詰はオーダー毎に行ない、赤に関してはフィルターをかけない。白とロゼは1970年代の古い機械で軽くフィルターをかける。 【商品説明】樹齢50年のシャカレロ、ニエルチオ、サンソーをセメントタンクで混醸。その後1〜2年間ステンレスタンク内で熟成。酸化防止剤は、収穫後と発酵が終わった時のみに使用し、瓶詰め前には入れない。サンソーのアルコールポテンシャルは10度を上回ることがない。混醸することによって、全体のアルコール度数が上がりすぎるのを防ぎ、涼しい味わいに仕上げることができる。また、味になめらかさと複雑さを出すため、基本的にこのドメーヌは混醸のみ。 【コメント】スグリ、ドライハーブ、リコリス、コショウ等のアロマ。骨太で野性味のある味わい。非常にスパイシーな余韻。 ◆生産年:2019 ◆種類:赤ワイン ◆生産者:ドメーヌ・マルティニ ◆生産地:フランス、コルス ◆葡萄品種:シャカレロ、ニエルチオ、サンソー ◆アルコール度数:13.5% ◆容量:750ml ◆キャップ:コルク仕様
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ドメーヌ・マルティニ キュヴェ・カネラ ルージュ AOP アジャクシオ 2020
¥4,620
ナポレオンの生誕地アジャクシオでオーガニック農法を実施。地場品種を混醸。 【生産者情報】ドメーヌはアジャクシオの東側、コロ村にある。70?の広大な所有地にブロッチュ(特産の羊乳チーズ)生産用の羊を飼い、その一部の18?がブドウ畑となっている。現当主マダム・マルティニによると、フィレンツェの枢機卿に連なるマルティニ家は17世紀にアジャクシオに入植し、ドメーヌ・マルティニを築いた(1769年までコルシカはイタリア領だった)とのこと。祖先の代から農薬や化学肥料、除草剤を使わず、昔ながらの伝統的な農法で葡萄栽培してきた。畑が海のそばにあって海風が頻繁に吹き、病気にかかりにくい環境というのも幸いしている。当初はマダムの夫のアンドレ氏が醸造を担っていたが、2002 年からボルドーのシャトー・シャス・スプリーンでワインを造っていたジル・ヴェイシエル氏がチームに加わっている。2018年2月には、孫のピエール・アンドレ氏とピエール・ルイ氏がドメーヌを引き継ぎ、運営を行なっている。 18?の畑から造られるワインはすべてAOPアジャクシオ。内訳はヴェルメンティーヌ0.65?、サンソー1.5ha、ニエルチオ5.5ha、シャカレロ10ha。畑の標高は150〜300mで花崗岩質のさらさらした砂質土壌にシリスや石灰が混じっている。羊は別の場所で飼っているが、冬から春にかけては畑に放して雑草を食べさせる。これによって肥料も得ることができる。西向きの畑が多いため、日中の気温が非常に高く年間の降雨量が少なく、雑草すらほとんど生えていない。葡萄樹の場合は、根が50〜60mまで伸びており、雨が少なくても(6〜7月に1回の降雨があれば)耐えられるという。平均樹齢は若樹で15〜20年、古木で50年程度。尚、平均収量は全体で非常に少なく15〜20hl/ha前後であるという。主要な畑はサンギネール島が見える樹齢50年以上の畑。海から約8キロほどで、夏季は40℃を超える日もあるが、朝晩は涼しい海風が吹き涼しい(15℃くらい)。平均収量は15hl/haと非常に少ない。醸造もできるだけ自然に行なう。収穫はすべて手摘みで、自然酵母発酵。とくに赤ワインの発酵法は特徴的でシャカレロ50〜60%、ニエルチウ30〜40%、サンソー5〜10%を開放式のコンクリートタンクで混醸している。アルコール度数が高くなりすぎる年はアルコールポテンシャルの低いサンソーの量が増える。ヴェルメンティーヌが少量入ることもある。品種毎に醸してアッサンブラージュをしてみたこともあったそうだが、混醸のほうが味わいに一体感と複雑味が出る。加えて一部のキュヴェは【シャポー・イメルジェ】という独特の方法を採用。コンクリートタンク一杯に果汁を入れ、果帽を残し、そしてそこに大きな筒を斜めに入れることで対流が起こる。熟成もコンクリートタンクで行うが、最低でも2年間置いてから出荷する。酸化を防ぐために瓶詰はオーダー毎に行ない、赤に関してはフィルターをかけない。白とロゼは1970年代の古い機械で軽くフィルターをかける。 【商品説明】樹齢50年のシャカレロ、ニエルチオ、サンソーをセメントタンクで混醸。その後1〜2年間ステンレスタンク内で熟成。酸化防止剤は、収穫後と発酵が終わった時のみに使用し、瓶詰め前には入れない。サンソーのアルコールポテンシャルは10度を上回ることがない。混醸することによって、全体のアルコール度数が上がりすぎるのを防ぎ、涼しい味わいに仕上げることができる。また、味になめらかさと複雑さを出すため、基本的にこのドメーヌは混醸のみ。 【コメント】スグリ、ドライハーブ、リコリス、コショウ等のアロマ。骨太で野性味のある味わい。非常にスパイシーな余韻。 ◆生産年:2020 ◆種類:赤ワイン ◆生産者:ドメーヌ・マルティニ ◆生産地:フランス、コルス ◆葡萄品種:シャカレロ、ニエルチオ、サンソー ◆アルコール度数:13.5% ◆容量:750ml ◆キャップ:コルク仕様