2026/08/07 08:15
「ナチュラルワインとクラシックワインは何が違うの?」「味わいや造り方にはどのような違いがある?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
ナチュラルワインとクラシックワインは、ワインの造りに対する考え方や醸造方法を比較する文脈で使われることがある言葉です。
ただし、両者には法律などによる明確な線引きがあるわけではありません。
一般的には、ナチュラルワインはぶどうや土地の個性を生かし、栽培や醸造での人為的な介入をできるだけ抑える考え方と結び付けられます。
一方、クラシックワインは、産地や品種ごとに受け継がれてきた伝統的なスタイルを重視するワインを指して使われることがあります。
この記事では、ナチュラルワインとクラシックワインの違いについて、定義や造り方、味わいの傾向を分かりやすく解説します。
ナチュラルワインとクラシックワインの違いを簡単に解説
まずは、ナチュラルワインとクラシックワインの違いを大まかに整理してみましょう。
ナチュラルワインとは?
ナチュラルワインは、自然な栽培や醸造を重視するワインを指して使われることが多い言葉です。
例えば、自然環境に配慮したぶどう栽培や、野生酵母による発酵、酸化防止剤などの使用をできるだけ抑えた醸造などが挙げられます。
ただし、ナチュラルワインには世界共通の単一の定義があるわけではありません。
そのため、すべてのナチュラルワインが同じ方法で造られているわけではなく、生産者によって栽培や醸造に対する考え方も異なります。
また、「ナチュラルワイン=完全な無添加」と考えるのも適切ではありません。
使用する原料や醸造方法などは、ワインごとに確認する必要があります。
クラシックワインとは?
「クラシックワイン」も、法律などで定められたワインの分類ではありません。
ナチュラルワインと対比する文脈では、産地や品種ごとに受け継がれてきた伝統的なスタイルや、従来から行われてきた醸造方法を重視するワインを指して使われることがあります。
例えば、フランスやイタリアなどの伝統的なワイン産地では、土地ごとの品種や醸造文化が長く受け継がれてきました。
こうした伝統的な産地や品種、醸造スタイルを重視するワインを、ナチュラルワインと対比してクラシックワインと呼ぶ場合があります。
ただし、クラシックワインだからといって、必ずしも添加物を多く使用するとは限りません。
伝統的なスタイルを大切にしながら、環境への配慮や自然な栽培方法を取り入れる生産者もいます。
ナチュラルワインとクラシックワインは完全に分かれるわけではない
ナチュラルワインとクラシックワインの違いを理解するうえで大切なのが、両者を完全に別のものとして考えないことです。
例えば、伝統的な産地や品種を使いながら、自然な栽培や低介入の醸造を取り入れる生産者もいます。
そのため、「ナチュラルワイン」と「クラシックワイン」を完全に分けて考えることはできず、両者が重なるケースもあります。
両者の違いを見るときは、呼び方だけで判断するのではなく、ぶどうをどのように育て、どのような考え方で醸造しているのかに注目すると分かりやすくなります。

ナチュラルワインとクラシックワインは造り方がどう違う?
ナチュラルワインとクラシックワインの違いを知るには、ぶどうの栽培や発酵、醸造にどのような考え方が取り入れられているかを見ることがポイントです。
ぶどうの栽培に対する考え方
ナチュラルワインでは、自然環境に配慮したぶどう栽培や、人為的な介入を抑えた栽培方法が取り入れられることがあります。
一方、クラシックワインでは、産地ごとに受け継がれてきた栽培方法や、品種の特性を生かすことを重視する場合があります。
ただし、クラシックワインの生産者が自然な栽培を行わないという意味ではありません。
近年は、伝統的なワイン造りを守りながら、環境に配慮した栽培へ移行する生産者もいます。
発酵や醸造での違い
ナチュラルワインでは、ぶどうに付着している酵母などを利用する「野生酵母」による発酵が行われることがあります。
また、ろ過や清澄などの工程を控え、できるだけ人為的な介入を抑える造りも見られます。
クラシックワインと呼ばれるワインでは、培養酵母を使用した発酵や温度管理、ろ過など、品質や味わいを安定させるための醸造技術が取り入れられることがあります。
ただし、これも一律に分けられるものではありません。
ナチュラルワインでも培養酵母を使用する場合があり、クラシックワインでも野生酵母を利用することがあります。
また、酸化防止剤として使われることがある亜硫酸塩についても、使用量や使用の有無はワインによって異なります。
「ナチュラルワインは酸化防止剤を使わない」「クラシックワインは必ず使う」といった単純な区別はできません。
ナチュラルワインとクラシックワインは味わいも違う?
造り方の違いは、ワインの香りや味わいにも影響することがあります。
ただし、味わいだけでナチュラルワインとクラシックワインを明確に見分けられるわけではありません。
ナチュラルワインに見られる味わいの傾向
ナチュラルワインには、ぶどう由来の果実味や酸を生かした味わいのものもあります。
発酵や醸造方法などによって、特徴的な香りや風味が感じられる場合もあります。
一方で、すべてのナチュラルワインに個性的な香りがあるわけではありません。
白、赤、ロゼ、スパークリングなどタイプによっても印象は異なります。
クラシックワインに見られる味わいの傾向
クラシックワインでは、産地や品種が持つ特徴を表現した味わいが重視されることがあります。
例えば、ぶどう品種による香りや酸味、産地の気候や土壌による風味など、テロワールを意識して造られるワインもあります。
熟成による香りや味わいの変化を楽しむタイプもあります。
ただし、クラシックワインも産地や品種、醸造方法によって味わいは大きく異なります。
「クラシックワインだから飲みやすい」といった一律の判断はできません。
味だけでナチュラルワインとクラシックワインを見分けるのは難しい
ナチュラルワインとクラシックワインには、それぞれ味わいの傾向があります。
しかし、実際の味は、ぶどう品種や産地、収穫年、生産者、醸造方法などによって変わります。
そのため、「酸味が強いからナチュラルワイン」「香りが穏やかだからクラシックワイン」というように、味だけで分類するのは難しいでしょう。
ワインを選ぶときは、カテゴリーだけに注目するのではなく、品種や産地、味わいの説明、生産者の造りへの考え方なども確認すると、自分の好みに合う1本を探す際の判断材料になります。
ナチュラルワインとクラシックワインはどちらを選ぶ?
ナチュラルワインとクラシックワインのどちらを選ぶか迷ったときは、カテゴリーだけで決めるのではなく、好みの味わいやワイン造りへの関心から選ぶ方法があります。
自然な栽培や低介入の醸造に興味がある方は、生産者がどのような考え方でぶどうを育て、ワインを造っているかを確認してみましょう。
一方、特定の産地や品種が好きな方は、産地や品種から選ぶのもひとつの方法です。
伝統的なワイン産地では、地域ごとに異なる品種や醸造文化が受け継がれています。
また、ナチュラルワインとクラシックワインのどちらかに限定する必要もありません。
さまざまなワインを飲み比べながら、自分が心地よいと感じる香りや味わいを探すのも楽しみ方のひとつです。
Vin X Cellarでナチュラルワインを探してみよう
※本記事には、運営元が販売するオンラインショップ「Vin X Cellar(ヴァンクロス・セラー)」の紹介が含まれます。
ナチュラルワインを実際に選んでみたい方は、ワインの造りや生産者について確認しながら探してみるとよいでしょう。
Vin X Cellar(ヴァンクロス・セラー)は、ナチュラルワインを専門に扱うオンライン通販ショップです。
生産者の考え方やテロワールを重視し、自然な造りを大切にするワインを取り扱っています。
自然の力を尊重し、ビオディナミ農法といった丁寧な造りを続ける蔵元の個性豊かなボトルをラインアップしています。
商品を選ぶ際は、それぞれの味わいの特徴や生産者背景も参考にできます。
ナチュラルワインに興味を持った方は、こうした情報を確認しながら、自分の好みに合う1本を探してみてはいかがでしょうか。
ナチュラルワインとクラシックワインに関するFAQ
Q. ナチュラルワインとクラシックワインは何が違いますか?
ナチュラルワインは、自然な栽培や人為的な介入を抑えた醸造を重視するワインを指して使われることがあります。
一方、クラシックワインは、ナチュラルワインと対比する文脈で、伝統的な産地や品種、醸造スタイルを重視するワインを指す場合があります。
ただし、どちらも明確な公的分類ではなく、両者が重なるケースもあります。
Q. クラシックワインとはどのようなワインですか?
クラシックワインは、法律などで定められた明確な分類ではありません。
ナチュラルワインと対比する文脈では、産地や品種ごとに受け継がれてきた伝統的なスタイルや、従来から行われてきた醸造方法を重視するワインを指して使われることがあります。
ただし、クラシックワインと呼ばれるワインでも、環境に配慮した栽培や自然な醸造方法を取り入れている場合があります。
そのため、呼び方だけで造り方や味わいを判断するのではなく、生産者やワインごとの特徴を確認することが大切です。
Q. ナチュラルワインはすべて無添加ですか?
ナチュラルワインには一律の定義がないため、すべてが完全な無添加とは限りません。
酸化防止剤などの使用を抑える造りもありますが、具体的な醸造方法はワインごとに確認することが大切です。
Q. 味だけでナチュラルワインとクラシックワインを見分けられますか?
味わいだけで明確に分類することは難しいでしょう。
ワインの味や香りは、ぶどう品種、産地、収穫年、生産者、醸造方法などによって変わります。
カテゴリーだけで判断せず、商品説明や生産者の考え方なども参考にするとよいでしょう。
まとめ:ナチュラルワインとクラシックワインの違いを知って好みの1本を選ぼう
ナチュラルワインとクラシックワインは、造りに対する考え方や醸造方法を比較する際に使われる言葉です。
ただし、どちらも法律などで一律に定義された分類ではなく、明確に二分できるものではありません。
ナチュラルワインでは自然な栽培や低介入の醸造が重視されることがあり、クラシックワインでは産地や品種、伝統的なスタイルを生かすことが重視される場合があります。
味わいにも傾向はありますが、生産者や品種、産地などによって大きく異なります。
ナチュラルワインとクラシックワインの違いを知ったうえで、造り手の考え方や味わいの特徴にも目を向けると、自分に合うワインを探しやすくなるでしょう。
