2026/02/27 10:26
ナチュラルワインとナチュールワインの違いについて、まだよく分からないと感じている方も多いのではないでしょうか。
ワインショップやレストランで見かける「ナチュラルワイン」と「ナチュールワイン」。
表記が異なるため、意味も違うのではないかと考える方もいるでしょう。
この記事では、ナチュラルワインとナチュールワインの違いを整理しながら、それぞれの背景や使われ方を分かりやすく解説します。
さらに、選ぶ際に知っておきたいポイントもあわせてご紹介します。
ナチュラルワインとナチュールワインの違いとは?結論から解説
結論|基本的な意味に大きな違いはない
まず結論からお伝えすると、ナチュラルワインとナチュールワインには、本質的な意味で大きな差はないと考えられています。
どちらも、自然な栽培や醸造方法を重視したワインを指す言葉として使われるケースが一般的です。
「ナチュールワイン」はフランス語由来の表現で「ナチュラルワイン」はその日本語的な呼び方と考えると理解しやすいでしょう。
ただし、法的に明確な定義があるわけではありません。
そのため、使う人や販売店によってニュアンスに幅が出る場合があります。
なぜ呼び方が2つ存在するのか
「ナチュール」はフランス語の“Nature”に由来します。
フランスでは「Vin Nature(ヴァン・ナチュール)」という表現が使われてきました。
それが日本に輸入される過程で、フランス語に近い「ナチュールワイン」と、英語に近い「ナチュラルワイン」という2つの呼び方が広まりました。
つまり、言語的な違いがそのまま表記の違いにつながっていると考えられます。
「どちらが正しい?」という疑問への答え
現時点では、どちらか一方が正式名称というわけではありません。
日本国内では「ナチュラルワイン」という表現の方が広く使われる傾向にありますが、「ナチュールワイン」と表記する生産者やショップも存在します。
大切なのは、名称の違いよりもどのような思想や造りを大切にしているワインなのかを知ることです。
呼び方にとらわれすぎず、背景にある考え方を理解することで、ワイン選びの視野は広がるでしょう。

ナチュラルワインとは?ナチュールワインとの違いも踏まえて意味・定義を整理
ナチュラルワインの一般的な定義
ナチュラルワインとは、自然な栽培方法や醸造工程を重視して造られるワインを指す言葉です。
一般的には、ぶどう本来の力を生かす姿勢が特徴とされています。
化学肥料や除草剤の使用を控え、できるだけ人為的な介入を減らすことを目指す生産者が多い傾向にあります。
ただし「ナチュラルワイン」という名称には法的な統一基準がありません。
フランスでは一部の生産者団体が「Vin Méthode Nature」という自主基準を設けていますが、国家レベルの法規制ではありません。
そのため、厳密な定義が存在するわけではなく、解釈には一定の幅があります。
有機栽培・自然酵母・酸化防止剤の考え方
ナチュラルワインを語る上で、よく挙げられる要素が以下の3点です。
・有機栽培や減農薬によるぶどうづくり
・自然酵母での発酵
・酸化防止剤(亜硫酸塩)の使用を抑える
自然酵母とは、ぶどうの果皮やワイナリー内に存在する酵母を利用して発酵させる方法です。
培養酵母を使う場合と比べ、味わいに個性が出やすいといわれます。
また、酸化防止剤については「完全無添加」と誤解されることもありますが、実際には少量使用されるケースもあります。
品質の安定を図る目的で、ごく控えめに添加する生産者もいます。
このように、ナチュラルワインは一律の条件で括れるものではなく、造り手の考え方によってスタイルが異なります。
ナチュールワインとは?フランス語由来の背景
Vin Nature(ヴァン・ナチュール)とは
「ナチュールワイン」は、フランス語の“Vin Nature”に由来します。
直訳すると「自然なワイン」という意味です。
フランスでは、自然な栽培や醸造を重視する造り手たちの間でこの表現が使われてきました。
英語圏で広まった「Natural Wine」と近い概念として使われることが一般的です。
フランスでの使われ方
フランスでは、伝統的なワイン産地を中心に自然派の流れが広がりました。
大量生産型のワインとは異なる価値観を示す言葉として「Vin Nature」という表現が定着していきます。
ただし、フランス国内でも明確な国家基準があるわけではありません。
生産者団体による自主的なルールが存在するケースはありますが、統一的な定義とは言い切れません。
日本市場で“ナチュール”と呼ばれる理由
日本では、輸入元や専門店がフランス語の響きを尊重し「ナチュールワイン」と表記することがあります。
一方で、一般的な検索キーワードとしては「ナチュラルワイン」の方が広く使われる傾向にあります。
意味そのものに大きな差があるというより、言語と流通の背景が違いを生んでいると考えられます。
ナチュラルワイン・ナチュールワインと混同されやすい関連用語との違いも整理
ナチュラルワインとナチュールワインの違いを調べる中で、ほかの言葉と混同する方も少なくありません。
ここでは、代表的な関連用語との違いを簡潔に整理します。
ビオロジックとの違い
ビオロジックは、有機農法に基づいたぶどう栽培を指す言葉です。
農薬や化学肥料の使用を制限する栽培方法に焦点が当たります。
一方、ナチュラルワインは栽培だけでなく醸造工程まで含めた概念として語られることが多い点が異なります。
ビオディナミとの違い
ビオディナミは、天体の動きや自然循環を重視する農法です。
独自の調剤やカレンダーを活用する点が特徴とされています。
ナチュラルワインの生産者の中にビオディナミを実践する人もいますが、両者は同義ではありません。
「無添加ワイン」との違い
無添加ワインという表現は、主に酸化防止剤を添加していないワインを指す場合があります。
ただし、ナチュラルワインが必ずしも完全無添加というわけではありません。
少量の亜硫酸塩を使用するケースもあります。
表示の言葉だけで単純に分類するのではなく、造りの姿勢を見ることが大切です。
ナチュラルワイン・ナチュールワインのラベルや表示について
亜硫酸塩(SO2)の表記
ラベルには「亜硫酸塩含有」といった記載があります。
これは法律上、一定量以上を使用した場合に表示義務があるためです。
ナチュラルワインでも、少量使用していることはあります。
表示の有無だけで品質やスタイルを断定することは難しいでしょう。
認証マークの見方
有機認証マークが付いている場合、ぶどう栽培に関して一定の基準を満たしていることが分かります。
ただし、認証を取得していなくても有機的な栽培を実践している生産者も存在します。
表示だけで判断しないための視点
ラベル情報は参考になりますが、それだけでは全体像を把握するのは難しいです。
生産者の理念や醸造方法の説明を確認することが、より納得のいく選択につながるでしょう。
ナチュラルワインを選ぶときの考え方|初心者向けガイド
味わいは本当に“自然”?
「自然」という言葉から、穏やかな味を想像する方もいるかもしれません。
実際には、果実味が豊かなものや酸味が際立つものなど、スタイルは多様です。
初心者が選びやすいタイプ
はじめて選ぶ場合は、果実味を感じやすい白ワインや軽やかな赤ワインから試す方法があります。
説明文を読みながら、自分の好みに近いキーワードを探すと選びやすくなります。
オンラインショップを活用するメリット
専門的な解説が掲載されているオンラインショップでは、生産背景や味わいの特徴を確認できます。
ナチュラルワインやナチュールワインの違いを理解した上で選ぶことで、自分に合った1本を見つけやすくなります。
まとめ:ナチュラルワインとナチュールワインの違いを正しく理解しよう
ナチュラルワインとナチュールワインには、本質的な意味に大きな差はありません。
違いは主に言語的背景に由来します。
どちらの表現も、自然な栽培や醸造を重視するワインを指す言葉として使われています。
名称だけにとらわれるのではなく、生産者の考え方や造りの姿勢に目を向けることが大切です。
理解を深めた上で選ぶことで、ワインの楽しみ方はより広がります。
ぜひ、自分の感性に合う1本を見つけてみてください。

