2025/12/04 20:23

近年「ナチュラルワイン」という言葉を耳にする機会が増えています。

健康志向や自然派志向の高まりを背景に、化学的な添加物を控え、ブドウ本来の風味を大切にしたワインとして注目されることが多い傾向です。

ただし、ナチュラルワインには明確な法的定義がなく、造り手や地域によって特徴が異なることもあります。


本記事では「ナチュラルワインの定義」を中心に、特徴や通常のワインとの違い、楽しみ方までを解説します。


ナチュラルワインの基本的な定義

ナチュラルワインとは、一般的に以下のような特徴を持つワインを指すことが多いです。


ブドウ本来の味わいを重視

化学肥料や農薬を極力使用せず、自然のままのブドウで醸造されることが多いです。

ブドウ栽培の段階で可能な限り人工的な介入を避ける点がポイントです。


醸造過程での添加物を控える

酵母や酸化防止剤などの添加物を抑え、自然発酵によってワインができる方法がとられている場合が多いです。

そのため、通常のワインに比べて、発酵や熟成に時間がかかることもあります。


濾過や清澄をなるべく控えることが多い

ワインの透明度を高めるための濾過や清澄の作業を控えることで、微生物や酵母が残り、風味や口当たりに特徴が出ることがあります。


明確な法的定義はない

現在のところ「ナチュラルワイン」という表記に関する統一基準はありません。

そのため、造り手の理念や醸造方法によってラベルの表記が異なることがあります。


ナチュラルワインは、オーガニックワインやビオディナミワインと似ている部分もありますが、必ずしも同一ではありません。
オーガニック認証やビオディナミ農法の認証がある場合もありますが、ナチュラルワインはそれらの認証に縛られない傾向があります。

ナチュラルワインと通常のワインとの違い

ナチュラルワインは、通常のワインと比べると造り方や味わいの面でいくつかの特徴的な違いがあります。
ここでは主なポイントを整理してみましょう。

1. 栽培方法の違い

通常のワイン用ブドウは、品質や収量を安定させるために化学肥料や農薬が使われることがあります。

一方、ナチュラルワインでは可能な限り人工的な介入を避け、ブドウ本来の力で育てることを重視します。

そのため、ブドウの成長や収穫のタイミングに応じて、自然のリズムを尊重した栽培方法が採られることも多いです。


2. 醸造過程の違い

通常のワインでは、発酵を安定させたり味を一定に保ったりするために、酵母や酸化防止剤、糖分の調整などが行われます。

ナチュラルワインでは、こうした添加物をできるだけ控え、野生酵母による自然発酵を基本とします。

その結果、同じブドウから造られても年ごとに風味や香りが変化することがあります。


3. 濾過・清澄の違い

一般的なワインは、見た目をきれいにしたり雑味を取り除いたりするために濾過や清澄が行われます。

ナチュラルワインでは、この工程をなるべく控えることが多く、微細な酵母や沈殿物が残ることがあります。

これが風味や口当たりに影響し、ナチュラルワインならではの特徴を感じられる要素です。


4. 保存性や取り扱いの違い

ナチュラルワインは添加物を控えている分、酸化や風味の変化が起こりやすく、保存や取り扱いに注意が必要です。

通常のワインに比べると、開栓後の賞味期間が短い場合や、温度管理がより重要になることがあります。


ナチュラルワインが注目される理由

ナチュラルワインは、添加物を抑えてブドウ本来の風味を生かすため、健康や自然志向の消費者の関心を受けやすい傾向があります。

大量生産よりも小規模生産で手仕事を重視し、地域性や個性を大切にしている点も魅力です。


また、同じ銘柄でも年やボトルごとに微妙に味わいや香りが変化するため、その変化も楽しむことができます。


ナチュラルワインの選び方と楽しみ方

ナチュラルワインは個性が豊かで選び方や楽しみ方にもポイントがあります。


まずは専門店やナチュラルワインに詳しい販売店で相談してみると、より自分に合ったワインを探しやすくなります。

ラベルや説明書きを確認して、ブドウの品種や収穫年、醸造方法、保存方法などの情報を参考にするのもよいでしょう。


また、軽やかな味わいからしっかりとした味わいまで幅があるため、フルーツやチーズ、魚介類、肉料理など、食材との相性を試しながら楽しむとワインの個性を感じやすくなります。

保存料や酸化防止剤が少ないため、開栓後はできるだけ早めに飲むこともポイントです。


まとめ:ナチュラルワインの魅力と特徴

ナチュラルワインは、ブドウ本来の風味を大切にし、化学的な添加物をできるだけ控えたワインです。

明確な法的定義はありませんが、自然な発酵や濾過をなるべく控える造り方が特徴といえます。

通常のワインと比べると、味わいや香り、色合いに個性があり、年やボトルごとに微妙に変化する楽しみ方があります。


選ぶ際は、専門店で相談したり、ラベルや情報を確認したりすることで、より自分に合ったナチュラルワインを見つけやすくなります。

また、開栓後はできるだけ早めに飲むことで、風味が保たれやすくなります。

ナチュラルワインは単に飲むだけでなく、選ぶ過程や味わいの変化も楽しめるワインです。

自分の好みに合った1本を探す際の参考にしてみるとよいでしょう。


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